みなさんは蛇口を閉めた際に「トントン」という音を聞いたことはありませんか?
この現象はウォーターハンマー現象と呼ばれています。
ウォーターハンマー現象はどの家庭でも発生する可能性があります。
一度発生すると自然に解消することは難しく、最悪の場合部屋が水浸しになる可能性もあります。
本記事ではそんなウォーターハンマー現象の仕組みや原因、さらには発生した場合の対策方法まで分かりやすく解説します。
ウォーターハンマー現象とは何か?
ウォーターハンマー現象とは、水流が急激に変化することで起こる圧力の急激な変動によって発生する配管の音の現象です。
その原因は急激な水流の変化です。
水の運動エネルギーが圧力エネルギーへ変換され、高い圧力波が発生することで大きな音が発生します。
一般家庭の場合、給湯器、食器洗い機、全自動洗濯機を利用する際に発生することが多いです。
最初は「トントン」といったような比較的小さな音であることが多いです。
しかし、放置していると段々音が大きくなり、「ドン!!」といったような騒音に発展する場合もあります。
ウォーターハンマー現象の仕組み
ウォーターハンマー現象には大きく2つの原因があります。
ひとつめの原因は圧力変動です。
主に一般家庭の蛇口にて発生します。
蛇口を急に閉めると、水道管内部の圧力が急激に変動します。
また、蛇口のタイプによっても圧力の変動は異なります。
特にレバーで上げ下げするタイプの蛇口は、ゆっくり締めることは難しく一瞬で水が止まるため圧力の変化が大きくなります。
もうひとつの原因は水柱分離です。
ポンプを使って水をくみ上げて流す水道管の場合、ポンプが急停止することで圧力が大きく変化します。
全自動洗濯機や食器洗い機にて発生することが多いです。
ウォーターハンマー現象が起きる4つの原因
ウォーターハンマー現象が発生する原因は多岐に渡りますが、本記事では4つの原因を紹介します。
①蛇口の締め方が悪い
先述した通り、ウォーターハンマー現象は急激な水圧の変動により発生します。
蛇口を急に閉めることで圧力変動が激しくなり、大きな音が発生することがあります。
②設備の劣化
マンション等の集合住宅の場合、水圧を調整する多くの設備が存在します。
当然ですが、これらの設備は年々劣化します。
劣化により水圧の調整が出来なくなることでウォーターハンマー現象が発生することがあります。
③配管更新工事に伴う水流増加
配管を交換した際に配管口径が今までより小さくなった場合、従来より水圧が増加することでウォーターハンマー現象が発生することがあります。
④高層マンション
水圧は建物が高くなるにつれ上昇します。
タワーマンションなどの高層階ではより一層ウォーターハンマー現象が発生する可能性が高まります。
ウォーターハンマー現象による問題
ウォーターハンマー現象による問題は数多く存在します。
一番は騒音によるストレスでしょう。
ウォーターハンマー現象は放置して自然に解決することはありません。
とても大きな音が響くので、頻繁に発生することで大きなストレスになる可能性があります。
さらに、アパートやマンションの場合は他の部屋にまで音が響くことで、クレームが発生しご近所トラブルに発展することもあり得ます。
また、ウォーターハンマー現象は決して騒音だけではありません。
そのまま放置していると、配管が損傷することがあります。
圧力波が配管に繰り返し衝撃を与えることで、継ぎ手や配管自体が劣化し、破損するリスクが高まります。
長年ウォーターハンマー現象を放置したことで配管が破裂し、水漏れが発生する可能性があります。
最悪の場合、給湯器や水道メーターが故障することもありますので放置は厳禁です。
ウォーターハンマー現象の対策5つ
ウォーターハンマー現象を防ぐにはどのような対策があるのでしょうか。
ここでは全部で5つの方法を紹介します。
簡単に出来る方法からお金がかかるものまでありますので、状況に応じて使い分けすることをおすすめします。
①蛇口をゆっくり締める
最も簡単に出来る防止策は蛇口をゆっくり締めることです。
これにより圧力変動を抑えることが出来ます。
②元栓をきつく締める
水道管の中を流れる水の量が減ることで圧力変動が抑えることが可能ととなります。
ただし、締めすぎると水の出が悪くなるので適度に締めすぎは厳禁です。
③水撃防止器の導入
水撃防止器とは、急に止められた水の勢いを吸収することで圧力の変動を抑えるための装置です。
5,000円から10,000円ほどで購入可能です。
注意点としては、発生箇所と水栓の種類により設置する水撃防止器が異なります。
自分で判断するのは難しいことが多いため、分からない場合は専門業者に依頼しましょう。
④給水用減圧弁の交換
マンションに住んでいる場合は、給水用減圧弁の交換を検討してみるのもよいでしょう。
減圧弁とは水圧を任意に決めた一定圧に抑えて送る自力式調整弁のことです。
マンション等で使用されている個別給水用減圧弁の寿命は約10年と言われているため、長年利用している場合は交換するのもひとつの手段です。
⑤配管径の変更
配管径をひと回り大きなものにすることで流速を下げることが出来ます。
これにより急速な流速の変化を抑制し、水圧を抑えることが可能となります。
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ウォーターハンマー現象はどの家庭でも発生する可能性があります。
一度発生すると自然解消は難しいだけでなく、水漏れなどの大きな問題に発展することもあるので早急に対策することをおすすめします。
対策をしても改善しなかったり、原因が分からない場合はお早目に業者に依頼しましょう。
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