給湯器の新規購入や買い換えのときには号数を選びます。
当社では「号数をいくつにしたら良いか」というお問合せを良くいただきます。
号数の選び方によって使いやすさに大きな違いがあるので、適切な号数の給湯器を選ぶことが大切です。
この記事では給湯器の号数の意味や選び方のポイントを紹介します。
号数を増やすか、減らすか、今まで使ってきたものと同じにすべきかを判断して、より良い生活を送れるようにしましょう。
給湯器の号数とは
給湯器の号数とは給湯性能の高さの指標です。
家庭用では16号、20号、24号、27号といった号数の給湯器がよく用いられています。
号数の数字は「1分間で+25℃のお湯を何リットル作れるか」を示しています。
例えば、20号の給湯器の場合には、1分間で15℃の水20リットルを40℃に加熱することが可能です。
ガス給湯器は瞬間湯沸かし器とも呼ばれるように、すぐにその場で水を加熱してお湯にします。
号数が不足してしまうと高い温度のお湯を出したいのにぬるいお湯が出てきたり、お湯の温度が安定しなかったりするトラブルがあります。
お湯を貯めておくエコキュートとは違って、瞬間的に加熱できる性能の高さが快適に使うために重要な要素です。
給湯機の号数による費用の変化
給湯機の号数は「大は小を兼ねる」性質があります。
24号の給湯機は最大で24Lまで+25℃にする処理できるのであって、16Lだけ加熱して25℃上げることも可能です。
ただ、号数は大きければ良いというわけではありません。
特に気になるのは号数とガス代などの費用の関係でしょう。
ここではガス代と購入時点の設置・交換費用について号数による違いを説明します。
号数とガス代の関係
給湯機の号数が変わったとしても、ガスの使用量が変わらなければガス代は同じです。
電気の場合にはアンペア数を大きくすると電力会社との契約が変わって基本料金や従量料金が上がることがあります。
ガスについては都市ガスでもプロパンガスでも給湯器の号数による料金設定はされていません。
今まで給湯機の号数が小さくて容量オーバーになっていた場合には、号数アップをすると快適に使えるようになる代わりにガス代が上がる可能性があります。
ガスの使用量が結果的に増えるからです。
反対に快適に使えていた給湯機の号数ダウンをすると、ときどきお湯の出が悪いと感じるようになるリスクがあります。
その代わりにガスの使用量が減って、ガス代を減らせる可能性はあるでしょう。
購入・設置費用
給湯機は号数が大きいと本体価格が高くなります。
メーカーによって販売価格は違いますが、20号から24号に号数アップをすると1万円~3万円くらい高くなるのが一般的です。
設置については号数が変わっても業者に支払う料金は特に変わらないことがほとんどです。
号数別!給油量の目安
給湯器の号数はどのくらいお湯を使えるのかをイメージできると選びやすくなります。
家庭用でよく使用されている16号、20号、24号での違いを簡単に見ていきましょう。
16号の給湯性能
16号の給湯器では1つのシャワーを快適に使えるというのが目安です。
熱いシャワーを出しながら、キッチンでも食器洗い乾燥機を動かすといった使い方をするとお湯の出が悪くなる可能性があります。
20号の給湯性能
20号の給湯器ではシャワーと食器洗い乾燥機くらいの組み合わせなら快適に使えます。
さらに洗面台でお湯で手洗いをするといったように3か所以上での使用になると給湯性能が不足する恐れがあります。
シャワーを含む2か所でのお湯の使用なら20号で対応可能です。
24号の給湯性能
24号の給湯器では一般的な家庭であれば複数の蛇口からお湯を快適に出せます。
シャワーを含む3か所~4か所くらいの給湯に対応できる性能です。
ただ、お風呂にお湯をはりながらシャワーを浴び、キッチンで洗い物もするといったように使用量が多くなるとお湯の出が悪くなることがあります。
給湯器の号数を選ぶときのポイント
給湯器の号数は大きめにしておくと快適ですが、購入にかかる費用の負担は大きくなります。
ここでは給湯器の号数を選ぶときに押さえておきたいポイントを紹介します。
家族構成によって給湯器の号数を選ぶときの目安
初めて給湯器を設置するときには家族構成から目安の号数を選びましょう。
給湯器は10年間くらいは使えることも念頭に置いて、将来的な家族構成をイメージして不足しないように号数を決めるのがおすすめです。1人~2人なら16号、2人~3人なら20号、3人~5人なら24号が目安になります。
二世帯住宅にするときには27号や32号の給湯器を設置することも検討しましょう。
冬にシャワーでトラブルがあるなら号数を上げる
給湯器の号数は温度を25℃上げられる水の量という基準で性能を評価しています。
そのため、水温が低い冬の方が大きな号数がないと快適になりません。
夏よりも寒い冬の方が高い温度のお湯でシャワーを浴びたい、洗い物をしたいですよね。
水温を5℃、設定温度を42℃としたときには、一般的には16号では10リットル、20号では14リットル、24号では17リットルの快適なお湯を1分ごとに出すことができます。
シャワーは1分あたり10Lくらい使うので、シャワーだけなら16号でも対応できる場合が多いでしょう。
しかし、厳寒の冬で水温が低い、シャワーの温度を少し上げたいといったときにはお湯の温度が上がらなくて困る場合があります。
冬のシャワーでトラブルがあった場合には号数アップをして快適にしましょう。
家族が減ったら号数を下げることも考える
給湯器の号数ダウンはお湯が出なくなってトラブルになるリスクがあるのであまりおすすめできません。
ただ、子供が独立したなどで一緒に住む家族が減った場合には号数ダウンを検討しても良いでしょう。
3人暮らしで24号を使っていたときならオーバースペックの可能性があります。
子供が独立して2人暮らしになるなら20号に号数ダウンできる場合もあるので検討してみましょう。
ただ、お湯の使い方や暮らしぶりによって必要な号数は異なります。
給湯器の号数を下げてしまって、シャワーでトラブルが発生するということもあり得るので基本的には号数は維持しておくのがおすすめです。
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当社では給湯器設置の際、号数についても提案させていただきます。
ご家族の人数やお客さまのご希望により、ベストな号数を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
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